先輩看護師からのメッセージ

Message from a senior nurse


先輩からあなたへ。夢に向かって前進する看護師の仕事、その魅力などを語ってもらいました。

看護師は天職かも!?

東7階病棟 主任 加藤雄也

ナースマンは天のお運び!?

看護師を目指したのは、2つのきっかけからです。まずは中学2年の時、大好きな祖父が寝たきりになって、介護の大変さを目の当たりにしたことですね。親の負担を少しでも軽くしたいと、水やプリンなど流動食の食事介護をごく自然に手伝っていました。その後、高校1年の時、入部した体操部でケガをして、1カ月間入院したんです。その際の看護担当がナースマンで、「男性の看護師もいるんだなあ」と。その方が手術前の不安を和らげてくださり、テキパキとした仕事ぶりに感動もしたことから、仕事の選択肢の一つになりました。

高度医療が支える高度な看護

当院は、1次から3次医療まで整い、高度医療も可能ですから、患者様が治療の過程で転院されることもなく、元気に退院される姿を見届けられるのが嬉しいですね。同時に、その逆で、手を尽くしても残念な結果を迎えるという葛藤もありますが、患者様の残された時間に寄り添い、どこまで心安らかに過ごしていただくかを課題とします。先日も、本来退院は無理な末期症状の患者様を、スタッフ全員で方法を考え、ご自宅でご家族と穏やかな最期の時を過ごしていただけました。自分の限界まで看護を尽くせた時にはヤリガイを感じます。

部署のスタッフや雰囲気に恵まれて

私は他院に新卒で入り、7年前、当院に入職しましたが、こちらは管理職や指導スタッフのモチベーションが高い上、新人教育体制がとても充実しています。部署内のスタッフ人数にも恵まれていますから、和気あいあいとした雰囲気の中、新人ナースを技術面でも精神面でもきめ細やかに指導できると思います。それは、ワークライフバランスという仕事と家庭を両立し、継続して働ける好環境にもつながります。私も、放射線技師の妻と、10・9・6歳の3人の男児の育メンをしながら、天職だと思える看護師生活を続けてきています。

患者様の心に寄り添う看護

緩和ケア病棟 師長 山本千佳代

患者様の最期に寄り添う

昨年、緩和ケア病棟がオープンして以来、主任を務めております。以前は年中、検査や手術、処置に追われていましたが、緩和ケア病棟は最期を迎えられる方の多い病棟なので、残された時間をどれだけその人らしく過ごしていただけるか、患者様の心に寄り添いながらのケアを目指しています。辛いこと、大変なことも多いですが、それを一つずつクリアすることが達成感にもつながっています。

追い詰められた心を察して

誰しも、死を目前にして、様々な葛藤、苦しみに見舞われると思います。患者様が追い詰められた辛い気持ちで、看護師に当たられてしまうことがあります。我々も人間なので、心乱れる時もあります。しかし、患者様はそうすることで何とか精神を保っていらっしゃるわけです。そこで看護師が感情的にならずにぐっと堪え、温かな言葉がけや心づくしのケアをさせていただくうち、患者様の心が少しずつ癒され、ポロッと涙を流されます。そのお別れの際、穏やかな顔で「ありがとう」と言われると、本当に嬉しく、頑張ったかいがあったと思います。

心の支えになりたくて

新人看護師が配属されることはない部署ですが、ベテラン看護師でも抱えてしまう緩和ケア病棟ならではのストレスを、スタッフ全員で分かち合い、支え合いながら解消していくことも日々の課題です。二人の看護師がチームを組んで、一人の患者様を支える場合もあります。

私が看護師を目指したきっかけは、15歳の時に手術入院をして、術前で不安だった時、看護師さんがずっと手を握っていてくださったのが心強く、いつか自分も誰かの支えになりたいと思ったことでした。患者様はもちろん、スタッフの心の支えにもなりたいと願っています。

新人ナースに最適の医療環境です

南3階病棟 坪内かおり

臨床経験から学ぶ

入職して、10年目になります。今は、新人ナースの指導や看護学生の実習指導をしています。新人については、患者を受けもつ前に1カ月の実地指導期間があり、学校で習得した清拭や点滴を入れるなどの技術の復習をします。臨床で働く看護師の仕事にできるだけ多く触れていただきたいですね。清拭でも、患者様がいくつものチューブにつながっていたり、それぞれ体格や性格、感覚の違いもありますから、なかなか教科書通りにはいかないものです。反対に、ちょっとしたことでスムーズに対処できるコツもあったりします。そうした細かな実例に数多く触れて欲しいですね。

失敗を次に生かすよう

職場に慣れ、緊張感をほぐしていただくよう精神的なケアも考えて指導しています。私自身も経験があるのですが、緊張すると、普段できることもできなくなってしまうことがあるんですよね。その失敗を次につなげるアドバイスも心がけています。慣れることで、臨機応変に対処できるようになります。実際に新人の身近でついているのは、「プリセプター」と呼ばれる3~4年経験の先輩ナースですが、私も含め、部署のスタッフ全員でフォローし、教育しています。

素晴らしいスタッフとともに

当院は研修も教育体制も整っているので、初めて看護師として働くにあたり、とても恵まれた環境が整っていると思いますね。私自身もそのお陰で続けてこられました。尊敬でき、真摯に向き合ってくださる先輩、日々和やかに部署を盛り上げてくださる先輩など、素敵な方が大勢いらっしゃいます。意欲をもって、一緒に楽しく働ける方をお待ちしています。

患者様に名前を憶えていただく嬉しさ

混合病棟 村雲はるな

昨年入職し、この4月で1年になります。現在、主になる科は循環器内科ですが、他にも心臓血管外科、呼吸器外科、形成外科、皮膚科というように混同病棟を担当していて、幅広い看護が学べます。

看護師を目指したきっかけは、祖母と叔母が看護師だったので、幼い頃から仕事の話を身近に聞いていたからだと思います。研修時、印象に残っているのは、注射や尿道バルーン挿入などの実技に関してですね。その際は模擬だったのですが、9月以降、初めて患者様に注射をさせていただいた時は、本当にドキドキしました。けれど、患者様には新人もベテランも関係ないですからね。気をしっかりもって、うまくできたと思います。いつもプリセプターと呼ばれる先輩看護師が見守っていてくださるので、安心です。困ったこと、疑問に思うことも気楽に相談できますし、職場の雰囲気も活気があって、居心地がいいです。

毎日、専門的な知識や手技を必要とされ、体力的にキツイ時もありますが、人の役に立ち、自分の成長も感じられる素晴らしい仕事だと実感しています。患者様が私の名前を憶えてくださって、退院される際、「村雲さん、ありがとうね」とお礼を言ってくださった時は、本当に嬉しかったです。将来は、どの病棟でも働ける、どの病院でも通用する看護師になりたいと願っています。

小牧市民病院
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