THE DIRECTOR OF A HOSPITAL THE DIRECTOR OF A HOSPITAL
院長

優れた「プライマリ・ケアの診療が出来る医療人」
としての人間形成ができるように、
病院をあげてサポートをしていきます

小牧市民病院は愛知県尾張北部医療圏で急性期医療を担う基幹病院です。
DPC対象病院においては、大学病院本院に準ずる高機能な病院として「DPC特定病院群」の適用を受けています。
令和元年にオープンした新病院は6年目を迎えます。新たに導入した医療機器の運用は順調に進み、新病院の機能は着実に向上しています。手術支援ロボットは、泌尿器科、消化器外科、呼吸器外科、産婦人科で活用が進み、昨年は年間260件を超える実績をあげることができました。ハイブリッド型手術室では、対象疾患の拡大に適応しつつ、TAVIやステントグラフト治療等の実績を着実に伸ばしながら良好な成績を上げています。これらは医療の質の向上と患者さんの負担軽減にもつながり、さらに発展することが見込まれることから、今後も積極的に取り組みを進めていきます。 初期臨床研修で重要視しているのは救急外来での研修です。新型コロナウイルス感染症の影響で減少した救急車搬送数は再び増加傾向にあり、年間では約7,200件でした。1次から3次までの幅広い救急患者の診察を通じて、上級医の指導の下、ファーストタッチで豊富な症例を経験できます。重症者への初期対応、救急診療に必要な検査、手技等を幅広く経験しながら、日常的にありふれた症状で受診する患者さんに潜んでいる重篤な疾患を見逃さない能力の習得を目指しています。ドクターカーの運用や、Rapid Response Team活動の推進等により、外来・病棟共に幅広く初期臨床研修のできる体制が整っています。 臨床研修理念にある『恕の心』とは、「他者をおもいやる心」を意味します。不安を抱えている患者さんに寄り添いつつ、良好なコミュニケーションをとることは、潜在する病気に気づいたり、重症化するのを未然に防げたりすることにつながります。小牧市民病院では、日々の臨床業務の中で患者さんや職員との良好なコミュニケーションを通じて、優れた「プライマリ・ケアの診療が出来る医療人」としての人間形成ができるように、病院をあげてサポートをしていきます。 令和6年4月

小牧市民病院 院長 谷口健次 小牧市民病院 院長 谷口健次
指導医

他科とのチームワークで
高度医療を実現

消化器外科望月 能成

医師という職業は単に病気に対処するだけでなく、患者さんやご家族の抱える様々な身体的、心理的、社会的問題も的確に認識、判断のうえで治療を行い病人を治さなければなりません。そのためにテクニカルスキルとよばれる医学知識や手術手技などの習得はもちろんのこと、意思決定力、コミュニケーション能力、リーダシップなどのノン・テクニカルスキルを身につけることが重要です。当院は520床の中規模病院ですが救命救急センターを併設する地域中核病院です。この規模としては珍しく30の診療科で診療にあたっており大規模病院に匹敵する規模です。同時に各種学会の指導医・専門医を数多く有し、修練施設としても認定されています。特に内科と外科は2018年からはじまった新専門医制度における専門研修プログラムの基幹施設として専門医育成の中心的役割を担っています。またハード面においてもハイブリット手術室や手術支援ロボット・ダヴィンチなど最新な医療機器を積極的に取り入れ大学病院やがんセンターなどの大規模専門病院と同等で高度な医療を行っています。

当院の初期研修でのメリットとしては各診療科、専門性の高い医師が診療を行っているため、どこを選択しても最新で高度なテクニカルスキルを学ぶことができます。また臓器別による複数の診療科参加のカンファレンスや医師だけでなく看護師や薬剤師など多職種参加によるNSTやICTなどの横断的チーム医療の活動も盛んです。研修中は院内のどこかの多職種による医療チームにメンバーとして所属していただきますので、プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力などのノン・テクニカルスキルも同時に磨くことができます。 医療が多様化、高度化した現代では各種専門性高い多職種との協働、すなわち「チーム医療」でなければ質の高い医療は提供できません。これからの医師は「チーム医療」におけるリーダーとしての能力も求められています。テクニカルスキルだけでなくノン・テクニカルスキルも身につけ、時代にマッチした「医療人」を目指して小牧市民病院で研鑽をつんでみませんか!

多くの症例と
高度な救急医療

脳神経外科長谷川 俊典

当院は3次救急まで対応している救急医療指定病院であり、他院ではなかなか診られない症例にも関わることができると思います。さらに最先端の医療機器も整備されており、研修期間中の高度な医療経験やスキルの習得にも繋がります。具体的には顕微鏡手術や内視鏡手術に加え、脳に特化した定位放射線治療ができるガンマナイフ最新機種ICON、急性期脳梗塞治療の血栓回収術などカテーテルを使用した血管内治療なども行っています。 

脳神経外科は頭と神経のことを一手に治療しつつ、必要に応じて他科ともチームワークを組み、幅広い臨床治療をしています。また、名古屋大学脳神経外科教室とも連携し、常に大学病院と同等の先端治療ができるよう努めています。当院の特徴は手術に限らず、血管内治療や放射線治療といった幅広い治療が可能であるため、治療の選択肢を広げることができます。
そういう恵まれた環境で、研修医1年生も指導医の下、ガンマナイフや血管内治療など、最先端治療に関われます。最初は不安だと思いますが、部署には年齢も近く気概をもった20代、30代の若手医師も多く、気軽に相談できる和やかな雰囲気もありますから大丈夫。この環境で意欲的に働こうという研修医の登場を期待しています。

救急医療の豊富な症例で
経験を積む

脳神経内科千田 譲

小牧市民病院は愛知県尾張北部で最初にできた三次救急病院であり、現在は520床の地域中核病院として初期診療から高度専門医療まで幅広いニーズに応えています。500床前後またはそれ以下の規模の病院ですと、何らかの診療科が無いことが多々ありますが、当院は内科については呼吸器・循環器・消化器・血液・糖尿病/内分泌・腎臓・神経・老年各科の常勤専門医が配属されており、呼吸器外科や形成外科・精神科・リハビリテーション科なども常勤専門医が居ます。何より当院の最も良い点であることは、診療科の間の壁が低くアットホームな雰囲気にあると言えます。部長クラスも他院に比べ比較的年齢が若く、上級医・研修医間のコミュニケーションも取り易い環境にあると思います。実は私は学生時代に外科医になることも考え当院を見学しました。結果的には他の病院で初期研修を行い脳神経内科医になりましたが、縁があり現在当院で勤務しております。これらの良い雰囲気と、研修医の時期より様々な診療現場に参加できる環境は基本昔から変わっておらず、結果として数多くの症例の経験と、将来を見据えた際に多くの選択肢を研修医の先生が持つことができると思います。是非とも当院に見学に来ていただき、初期研修されることを願っています。

多くの症例と
高度な救急医療

救命救急センター井上 卓也

当院の救急外来は、救急搬送患者数が年間約8000人と多いだけでなく、重症度・緊急度の高い患者が多いのが特徴です。救急診療は時間に制約があることが通常診療と大きく異なり、一定の時間内に必要な処置を行えなければ患者の予後を悪くします。最前線に立つ医師がその鍵を握っています。重責ではありますが、瀕死の患者を救命できたときの喜びは何ものにも代え難いです。当院の初期研修医は1年目から最前線で救急搬送患者にファーストタッチします。一方、研修医は通常診療で頻繁にみる疾病・負傷に適切に対応できる能力を獲得しなければなりません。それには一次から三次までの数多くの救急患者の診療経験が必要です。希少な傷病やウォークインでもピットホールになりそうな患者は一定の割合で存在しますから、研修医一人あたりが診る患者数が多いほどこれらを診る機会が増え、経験値が高まります。この圧倒的な経験値を得るために、研修生活はいささかハードになりますが、我々指導医のサポートによって、研修医達は次第に逞しく成長して行きます。その経験は5年後、10年後にも必ず役に立ち、当院で研修してよかったと改めて誇りに思うことでしょう。当院の研修医は救急の「底力」が違います。是非当院に研修に来てください。

病院

小牧市民病院では、年間を通して病院見学を随時受け付けております。
年間8,000台を超える救急車を受け入れ、大病院とほぼ同等の症例数があり、最先端の医療を垣間見ることができます。
また、先輩研修医から直接話を聞くこともできますので、是非病院見学にお越しください。